東熊本青年会議所オフィシャルサイト
東熊本青年会議所
ご挨拶
 
はじめに
 近現代の歴史を振り返ると、新しい世の為に命をかけて一歩を踏み出してきたのは青年である二十代、三十代が中心でした。幕末の志士や、その時代を牽引した名立たる人物の多くもこの世代であり、戦後復興も当時の数多の若者の奮闘があってこそ成し遂げられたものです。時代を超えて、先人達の原動力となったのは、混沌とした世の中で次代を担う当事者として、国の行く末を真剣に案じ、「我々こそが行動しなければならない」という気概、信念、責任感、そして「己と地域の可能性への信頼」であったと思います。
 ここにおいて若さは、弱さや未熟さではなく「武器」であり「可能性」です。当時は、多くの人々の歩みの先には希望と可能性の眩い光が見えていましたが、この先行きが見えない現代においては我々青年が灯火となって次代を切り拓いていかなければなりません。「我々世代が本気で行動しない限り、明るい未来はありえない」という責任と覚悟、そして「我々であれば必ず成し遂げられる」という気概とプライドを持ち、率先垂範して取り組んでいくことが求められています。
東熊本青年会議所
 1986年、東熊本青年会議所の火が灯されました。以来、先人たちは明るい豊かな社会の実現に向けて、奉仕、修練、友情の三信条のもとで、若き情熱と責任を持って率先して行動し続けてきました。脈々と積み上げられた実績は我々現役のメンバーが、今現在地域と並走しながら取り組むことのできている信頼の原資でもあります。我々はこの連綿と受け継がれてきた歴史と込められた思いを護り紡ぎ、さらに、その上で安穏とするのではなく新たな価値と歴史を積み上げていく必要があります。
 本年のLOMの状況に目を向けると、これまで中枢で支えてきた多数のメンバーが卒業し、本年は真新しい体制で運動しなければなりません。こうした中で組織や活動をどのように引き継いでいくのか。時代とともに変容、発展させて繋いでいけるのか。まさに本年は「過渡期」、「転換期」にあります。この先、我々が付加価値を生み続けるためには、メンバー一人ひとりが組織において「誰一人として欠かすことのできない屋台骨である」という自覚と責任、そして危機感を持ち、貪欲に成長を求め、相互に高め合いながら活動していく必要があります。最初に必要となるのは、一人ひとりの確たる決意と覚悟です。まずは各々が意識を変え、組織を変えることが、地域をより良く変えることに繋がります。伝統を受け継ぎ、志を持って邁進する我々には、その力と大いなる可能性があります。
我々が愛する東熊本を取り巻く現状
 我々の活動エリアである合志市、菊陽町、大津町、西原村は熊本市のベッドタウン、企業城下町として、全国でも稀に見るほどの発展を続けてきました。しかし、集落の一つひとつに目を向ければ、熊本地震による多大なる被害や、過疎化、高齢化に喘いでいる地域が数多くあり、そこには一人ひとりが向き合わなければならない厳しい現実があります。さらに今後は東熊本全域において、「生産年齢人口の減少」や「高齢者の高齢化」などの人口構造の変化を背景に、経済活動や社会保障など様々な分野で課題が噴出することが予測されます。
  そこには万能薬も特効薬もありません。こうした時代だからこそ、我々青年が地域と徹底的に向き合い、10年先、100年先までを見据えたうえで、今の課題を解消しながら、そして未来へのタネを蒔きながら、一つひとつ為すべきことを為していかなければなりません。
本質を見極める目と実現力を兼ね揃えた内部人財の育成
 目まぐるしく変化を続ける現代においては、ただ我武者羅に取り組むのではなく、まずは「何をやるべきか」、次に「どうやるべきか」を深く掘り下げて、徹底的に考えながら取り組むことが重要です。 小手先のテクニックは通用しませんが、「事の本質を見極める目」と、「有効な方策を描き実現できる能力」を備えた個が集えば、如何なる時代においても明るい未来を切り拓くことができるはずです。その力を得るためには思考力の鍛錬だけではなく、「社会への深い理解」、「物事を判断するための確固たる軸」、そして「地域のために走り続ける強い信念」の確立が不可欠です。
 人財の育成は一朝一夕に為しえるものではありません。具体的な「人財像」を明確に描き、一人ひとりを鼓舞しながら、中長期の計画に沿って取り組んでいくことが必要です。そして学ぶ側においては、自分の至らなさを受け止め、それでも前進する、「謙虚さ」、「素直さ」、そして「前向きさ」が求められます。ここで得られる成長はJC活動に限らず、広く生かすことのできる普遍的なものであり、己の人生そのものを一層豊かにできる無限の可能性を内在しています。組織活動に留まらず、我々はあらゆる場面で一人の人間として、世のために行動できる人財にならなければなりません。 
付加価値の高い事業を生み続けることのできる強固な基盤づくり
 LOMの状況を踏まえれば、本年は未来を見据えた「付加価値の高い事業を生み続けことのできる強固な基盤」を築かなければなりません。求められるのは、1つに「一人ひとりの成長」、2つに「会員拡大を通じた新たな力の獲得」、3つに「地域住民や行政組織、企業、諸団体との更なる信頼と協力体制の構築」であり、それらが次代を築くための新たな源泉となります。
 2つ目、3つ目の目的を達するために、まずは我々が「魅力的な組織」であるとともに、それを対外へ効果的に発信していく必要があります。各種媒体を通した情報発信は不可欠ですが、前提として我々一人ひとりに「青年経済人としての品格と礼節」、そして「志に基づく具体的な行動」が求められます。どんなに多くの、どんなに美しい言葉を並べ立てても、行動が伴わなければ人の心を揺り動かすことはできません。地域のために率先垂範して行動することが、他者からの「真の理解」と「共感」に繋がり、それが幅広い層への訴求力と波及力を生み出します。我々一人ひとりが意識を高く持って、鼓舞し合いながら共に力強く成長し、周囲にその育ちを示し、地域と並走しながら組織の魅力を発信していくことが、強固な基盤づくりに繋がります。 
自己実現力と次代を切り拓く力を持った青少年の育成
 我々は、青少年の育成に努めなければなりません。それは青少年の育成こそが明るい次代を創造し、永続的に紡いでいくために不可欠であるためです。我々自身が責任を持って、バトンを渡す後進を育てなければなりません。
 そして何よりも、子ども達が育つ環境を形作っているのは、子ども達自身ではなく、我々大人であるためです。だからこそ、我々は子ども達の「健やかな成長」と「豊かな未来」に責任を持つ必要があります。そのためには、子ども達が「どう生きていくか」の決断をする年齢になった時、多様な選択ができる「人間力」と「底力」を育む必要があります。子ども達の成長に責任を持つのは、1つに「家庭」、2つに「学校」、3つに「地域」です。昨今では「貧困の連鎖」や「教育格差」などが社会問題となっていますが、重層的なセーフティーネットや支援があってこそ、子ども達一人ひとりが置かれた環境のみに左右されない分厚い社会基盤を構築できます。特に現代は、核家族や共働き、単身家庭の増加、あるいは地域コミュニティの希薄化などによって、子ども達がリアルなコミュニケーションを通して学ぶことのできる場や時間が減少しています。我々は意識変革団体として、子ども達だけではなく、この三者を巻き込みながら率先して取り組む必要があります。
市民と共に進める地域の未来創造
 この東熊本を構成するのは14万を超える市民一人ひとりです。まず我々は、「個人、あるいは組織単体でできることには限界がある」ということを知る必要があります。その自覚なしに自己完結の運動を続ければ、我々が志向する明るい豊かな地域の実現は永遠に為しえません。特に、高齢化や少子化が進行するとともに政治や地域への無関心化が進んでいる現状を踏まえれば、「市民の意識変革と参画」なしでは地域の活力は減退する一方です。
  しかし、市民一人ひとりが、この地域づくりにおける「主役」、「当事者」、そして最大の「利害関係者」であることを真に自覚し、参画し、力を結集することができれば、地域をどのような形にも創り上げることができます。まずは我々自身がそれを体現するために、全てのメンバーを巻き込みながら組織体として一丸となって運動に取り組むことが求められます。市民一人ひとりが東熊本の抱える課題に対し真剣に考え、まちづくりの現場で行動するとともに、市民の力によって行政や政治家の意識変革も引き起こすことができる、市民が先導する地域の実現に向けて取り組む必要があります。
進化を続ける組織運営と事業構築
 東熊本青年会議所には脈々と受け継がれてきた伝統や文化、手法があります。我々は、その魂を受け継ぐ「継承者」であると同時に、先人達がそうしてきたように新たな価値を纏わせることのできる「変革者」でなければなりません。既存の取組みや手法と徹底的に向き合い、残すべきものは残し変えるべきものは変えながら、より効果的に、より効率的に、絶え間ない改善を続ける必要があります。そのためには、個々の取組みの意義や目的を深層から理解するとともに、伝統的な手法や他団体の取組みなどからも貪欲に学びながら深く考え続けることが求められます。この思考と改善の習慣化は、より効率的な運営と付加価値の高い事業創造に繋がるとともに、メンバー一人ひとりの成長にも大いに寄与するものです。
 我々が地域から必要とされ続け、さらに意識変革団体として先頭に立って未来を切り拓いていくためには、連々たる改善を通して「如何なる組織の模範ともなりえる、高次元の組織運営と事業構築」に努める必要があります。
おわりに
 東熊本エリアは、広い日本から見れば、首都圏でも政令市でも中核市でもない一地方都市に過ぎないかもしれません。しかし、歴史を紐解けば、明治維新も、市民革命も、辛亥革命も一つの地方から大きな流れが始まっています。既に先行きの見えない日本は、逆ピラミッド型の人口構造などにより、今後数年から数十年のうちに一層過酷な時代を迎えると言われています。
 こうした時代において、東熊本には未曽有の震災を受けた後も力強く復興と繁栄を続けている底力があります。我々は先行きの見えないこの厳しい時代で、大いなる可能性を秘めた郷土で活動しています。メンバー一人ひとりが地域の可能性を信じて組織一丸となって取り組み、さらに地域に住み暮らす14万人の市民と共に本気で並走しながら取り組むことができれば、それはこの国を導く光ともなります。
 「志」と「成長への飽くなき渇望」こそが、豊かな人生を創造し、己の未来を切り拓きます。地域の繁栄に向けて尽力しながら、共に成長し、この地域、そして日本の明るい未来を築くために、勇往邁進しましょう。高邁な志を抱いて歩む限り、成長の糧となり、それがあらゆる面で豊かな郷土の創造へと繋がるのが青年会議所です。
基本方針
・本質を見極める目と実現力を兼ね揃えた内部人財の育成
・付加価値の高い事業を生み続けることのできる強固な基盤づくり
・自己実現力と次代を切り拓く力を持った青少年の育成
・市民と共に進める地域の未来創造
・進化を続ける組織運営と事業構築
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